技術資料
シート防水のメンテナンスに関するもの
シート防水のメンテナンス
・露出防水の上での花火、たき火、喫煙などの火気の使用は厳禁です。防水層を燃焼させたり変質させたりする恐れがあります。
・防水層の上は維持点検以外には歩行しないで下さい。(軽歩行仕様を除く。)
・防水層の上に強アルカリ、強酸などの薬品、油、溶剤などの付着させないで下さい。万一付着した場合には速やかにふき取り、中性洗剤で洗い流して下さい。
・防水層の上で動物を飼育しないで下さい。
・点検などで防水層の上を歩行する場合には、靴底の柔らかい履き物を使用して下さい。
・濡れた防水層の上は滑りやすいので、凹凸模様のあるゴム底などの滑りにくい履き物を使用して下さい。
・テレビアンテナ、空調設備、物干し台などを防水層の上に設置する場合には、防水層を損傷しないように必ずゴムマットなどの下敷き材を施して下さい。
・防水層の上で運動や工作作業をしないで下さい。やむを得ず作業をする場合には、防水層に損傷を与えないように養生シートなどで保護して下さい。
・防水層の上で除雪を行う場合には、防水層に衝撃を与えないように作業して下さい。
・防水層の上に土を置き植物を植えないで下さい。(植栽仕様は除く)
・屋上周辺の増築工事あるいは改装工事を行う場合には、防水層を損傷させないような注意をするとともに、工事前に施工業者にご連絡下さい。
・年2回程度は排水溝やドレン回りの清掃をして下さい。
・2年に1回程度は防水層の点検を実施して下さい。
(1)防水層の破断・損傷がないか
(2)防水層立上り末端部やドレン部のシール材は、はく離やひび割れを生じていないか
(3)防水層を固定している金物は、ゆるみやはく落を生じていないか
(4)シート防水材の接合部は、はく離を生じていないか
(5)立上り部の防水層は、浮きを生じていないか
(6)防水層に異常なふくれが生じていないか
(7)防水層の下側に水が入っていないか
(8)排水溝やドレンが土砂・落葉などで詰まっていないか
・5年に1回程度は専門家による点検と不具合箇所の手直し、仕上塗料の塗直しなどを実施して下さい。
・万一漏水を生じた場合には、直ちに防水工事を行った建設会社あるいは施工業者に連絡して下さい。