仕様と施工

技術資料

シート防水の施工や補助材料に関するもの

シート防水の断熱材

シート防水は、大別して露出工法と保護工法があります。一般的に露出工法ではポリエチレンフォーム、ポリウレタンフォームを、保護工法ではポリスチレンフォームが使用されてします。ただし、塩化ビニル樹脂系シートの機械的固定工法では露出工法にも保護工法にもポリスチレンフォームまたはポリウレタンフォームが使用されています。

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主な断熱材の特長と規格
  架橋形ポリエチレンフォーム
(工業会規格)
発泡プラスチック保温材(JIS A 9511)
ポリスチレンフォーム保温板
硬質ウレタンフォーム保温板
特長
半硬質の独立気泡構造を有する
熱伝導率が小さく断熱性にすぐれている
耐水性がきわめてすぐれている
可とう性がある
硬質で独立気泡構造を有する
熱伝導率が小さく断熱性にすぐれている
耐水性にすぐれている
耐圧縮性にすぐれている
硬質で独立気泡構造を有する
熱伝導率が小さく断熱性にすぐれている
耐熱性にすぐれている
熱伝導率
A: 0.033kcal/m・h・℃
(0.038W/m・K)
B: 0.036kcal/m・h・℃
(0.042W/m・K)
2種: 0.029kcal/m・h・℃
(0.034W/m・K)
3種: 0.024kcal/m・h・℃
(0.028W/m・K)
2種1号2号: 0.020kcal/m・h・℃
(0.023W/m・K)
2種3号: 0.021kcal/m・h・℃
(0.024W/m・K)
有機溶剤系
接着剤の使用
不 可
※塩化ビニル樹脂系シートとポリスチレンフォームを組合わせて使用すると、シート中に含まれる可塑剤の影響を受け、ポリスチレンフォームが軟化することがあるため、絶縁シートを介在させることが必要です。