技術資料
シート防水の施工や補助材料に関するもの
シート防水の保護材料
シート防水では塗料が保護材料として一般的ですが、塗料以外の保護材料には次のようなものがあり、防水層の種別ごとに使い分けて使用します。
現場で防水層の上に厚さ60mm以上のコンクリートを打設する工法で、不特定多数の人が利用する歩行頻度の高い屋上に適用します。
アスファルトと砂利、砕石を加熱混合したものを防水層の上に厚さ50mm以上敷き、ローラーで転圧して仕上げる工法で、駐車場、運動場に適用します。
防水層の上にモルタルを10mm~30mmの厚さに塗る工法で、ベランダなどで簡易的に使用します。
防水層の上に砂利を敷く工法で、人が利用しない屋根に適用します。
工場で成形したコンクリート製ブロックを現場で敷き並べていく工法で、大きく分けると平板状ブロック方式、二重空気層方式などがあります。
(1)平板状ブロック方式
平板状ブロックを敷き込む工法で、直接防水シートの上に敷き込んだり、防水層の上に設けた断熱層の上に敷き込んだりします。
(2)二重空気層方式
コンクリートブロックを下側に断熱材を組み込みながらプラスチック製のジョイナーを使用して組み立て、断熱材の上下に空気層を設けた工法です。
ウレタン樹脂をバインダーにしてゴムチップを固めた舗装材で、透水性があり、弾力性、耐久性があり、運動場や歩行頻度の高い屋上に適用します。現場混合タイプと成型品タイプがあります。
(1)現場混合タイプ
現場でウレタン樹脂とゴムチップを混合して、こてなどで敷き広げて施工します。
(2)成型品タイプ
工場でウレタン樹脂とゴムチップを混合して、圧縮成型したものを現場で張り付けて施工します。
アスファルト系の成形板で、露出表面には粗目の砂粒を散布・密着させたもので、防水層の上に直接張り付けて施工します。主に改質アスファルトシート防水に適用します。
アクリル系エマルションまたはエチレン酢ビ系エマルションの珪砂混合タイプなどがあり、軽歩行用仕上げ材として防水層の表面に塗布します。