シート防水材とは

シート防水の分類

ルーフィングシートの材料による分類

シート防水に使用されている材料

熱可塑性エラストマー系

特 長:環境対応型シート防水である

1.自然に優しい無公害素材

シートはポリプロピレンやポリエチレンなどのオレフィン系樹脂を主成分とし、環境汚染や人体への影響が少ない環境対応型の材料でできています。

2.優れた耐久性

シートの物性変化が少なく、また、長期の屋外暴露にも寸法安定性に優れている。

3.リサイクル可能

シートは、常温では柔軟で軽量、高いゴム弾性を有しており、また熱可塑性であるため容易にリサイクルが可能であるなど資源の有効利用にも適した材料です。

4.溶剤を使わない熱融着

シートは固定金具を用いて下地に固定する機械的固定工法を採用し、シートのジョイントは熱融着により接合するため、有機溶剤を使用しない工法です。

 

★熱可塑性エラストマー系シートのシート相互の接合作業

自走式熱融着機

飛躍著しい熱可塑性エラストマー系シート防水

熱可塑性エラストマー系シート防水は環境に対応したシート防水として約10年前に欧米で登場し、日本においても最近大きな注目を集めています。

1.日本建築学会JASS8防水工法(2000年)に登場

熱可塑性エラストマー系シート防水工法は、大きい強度特性を活かした機械的固定工法が多く用いられています。この工法は「環境に優しい防水工法」として日本建築学会編「建築工事標準仕様書・同解説JASS8防水工事(2000年)」において標準仕様以外で防水設計上参考となる仕様として取り上げられています。

2.国土交通省「建築工事管理指針(平成13年度版)」に採用

国土交通省「建築工事共通仕様書(平成13年度版)」には採用されませんでしたが、「建築工事管理指針(平成13年度版)」において「供仕」以外の工法として採用されました。

3.JIS規格化

熱可塑性エラストマー系シートの性能は、JIS A 6008(合成高分子系ルーフィングシート)の改正(2002年)において規格化されました。

4.建築基準法の屋根防火試験に合格

平成12年6月1日に施行された「建築基準法」は防火規制の受ける地域内の建築物の屋根構造に対して性能規定が設けられました。ゴム系シート防水と塩化ビニル樹脂系シート防水は耐火構造屋根に限り条件付きで認められましたが、残念ながら、熱可塑性エラストマー系シート防水は新しいシート防水ということで認められませんでした。しかしKRKでは販売各社において、屋根防火試験を受験し大臣認定を取得することができました。これにより、防火地域における耐火構造屋根(RC構造、ALC構造など)に使用することが可能となりました。

 

★飛火試験

2個目設置 6分経過 試験終了

 

★施工物件写真